2012/03/16

3月16日 近況

今年は3月に入っても昼間から温室のストーブが点く日があるくらい寒い日が続いていましたが、ここへ来てようやく春らしくなってきました。
東側に降ろしていた寒冷紗を巻き上げ、朝日を採り始めました。
それに合わせて灌水も間隔を詰めていきます。

ここで日を採ることで腰が充実してアタリなども膨らんできます。

作業としては少しずつ芋切りを始めました。
ウブで出来そうな木以外はどんどん切っていこうと思います。

こちらは私のGreen Clubに加入した新しい仲間です。
『蘭奢待』
元々はデモ系統らしいので早速芋を切りました。
やはり地は艶消しで芸は一流です。

「晟稜」

平葉で葉肉はあまり厚くはありませんが、独特の総雅糸竜は青でも魅力的です。

2012/03/12

萬風展 pt.5

最後に当園がお預かりした展示品の一部を紹介します。
『玉姫』『延寿』
『玉姫』山際氏。広島の全国大会で最優等に入賞。
『延寿』笠原氏。締まって出来た美術木。

『武陵』『玉雲』
『武陵』私の出品です。縞覆の木。まだまだ若いですが、地合いと葉姿だけでもとりあえず見るところはあるかなということ、それから次の出品への布石ということで出品しました。
『玉雲』田中俊一氏。同氏が惚れ込んでいるボリューム満点の若木。

『萬楽』『荒法師』
『萬楽』徳永氏。芋切りをしてボリュームは足りませんが、葉芸はしっかりと現れています。
『荒法師』宮崎氏。本芸を見せた親木。同氏の作品は皆、腰が太いです。

『旭峰』『双天』
『旭峰』牧氏。葉芸一杯に現して総雅糸竜を見せています。右側にもう一枚あれば文句なしでした。
『双天』川本氏。本種らしい出来です。葉芸良く葉姿の良い銘品ですね。

「鳴子」『盧山』

『鳴子』板倉氏。葉芸は熨斗くらいの品種ですがこの丸葉に愛嬌があります。
『盧山』前島氏。まだ若い木ですが、本来の葉芸を見せて観賞価値はあるという判断での出品となりました。一作後が楽しみです。

「山比古」

一本目は私。
二本目は小林幸喜氏。子が2本上がり一本は少し縞柄が入りもう一本は完全な中透け。今後も固定して同じ柄で上がってくれれば嬉しいのですが。まだ外せないそうなので早く殖やして下さいとお願いしておきました。

「剣麗」「興山」
「剣麗」湯本氏。名の通り♀剣宝×♂麗宝の胡麻羅紗。葉芸はあまり厳しくないですが雅糸竜を現し、重厚な地合いと葉姿が良いです。覆輪期待。
「興山」上松氏。同氏の名から一文字とって命名された羅紗実生。葉芸に特徴があるので面白いです。

「流星獅子」
山村氏。熱心な若手の方で、初めは羅紗だけに興味があったが最近になって獅子系に興味がわいてきたそうです。巻きの良い細葉の獅子で、故亀崎氏による作出だそうです。

「信濃」『積雲』
「信濃」湯本氏。
『積雲』上松氏。「信濃」は私が以前から『積雲』に似てると言っていたのですが、並べてみると雅糸竜がないだけでそっくりです。

『翠艶』『太陽』

『翠艶』高橋氏。これだけ出来た本種は中々見られないと思います。
『太陽』茂木氏。中透けなので「太陽の光」といったところでしょうか。雅糸竜がもっと出てくればさらに輝きを増しそうです。

2012/03/09

萬風展 pt.4

今日から小布施のフローラルガーデンで「おもと・春蘭展」を開催しています。
今年は大葉の展示品を増やして展示棚が見栄えするようにしました。萬風賞作品2点の展示や昨年に続いて大象観シリーズを並べるなど、面白い内容になっていますので、お近くの方は遊びに来てみてください。

登録品から数点ピックアップ。
『楼蘭』『冠彩』
『楼蘭』は圧倒的な存在感を放っていました。葉尺が詰まり、葉幅がひき素晴らしい作品です。まだ若干ですが若いので葉芸はもう一歩進みそうです。
『冠彩』縞っ気がなく今までのイメージと違った姿を見せていました。覆輪が白いので紺性が引き立っています。

『萬楽』『蘭奢待』
『萬楽』新登録品。葉芸は若いですが柔らかいイメージでこんな顔も持っているんだなと参考になります。
『蘭奢待』葉芸だけなら萬風賞作品を凌ぐ程に良い芸を見せています。

『天恵冠』『峻山』
『天恵冠』今回の萬風展で一番の感動品。作りづらいという話と、地合いものという話を聞いていたのでこんな姿は想像もしていませんでした。
『峻山』昨年くらいから私の一番好きな木です。葉姿良く葉芸も無駄が少ないと良い所は沢山ありますが、とにかく地合いが良いです。『武陵』を丸止めにして詰めた感じでしょうか。

『真山』『宮錦』
『真山』あまり詳しくないのですが、この木を見ただけだと『寿扇』みたいな地合いをしていると感じました。
『宮錦』本種のイメージを覆す程に葉芸を現した名作品。芋吹きの写真を見ましたが、品物は間違いなさそうです。

『富国殿』『鸞山』

『富国殿』何度見ても素晴らしい作品です。白さが美しい。
『鸞山』これぞ至芸品。甘い葉がありません。

この記事を書いていて思ったことは、、、カメラの自慢をしておきながら腕がまだまだでした。
ピン甘が多くて見苦しいかと思いますが、ご容赦下さい。

2012/03/07

萬風展 pt.3

懇親会は精養軒で行われました。

未登録品から数点ピックアップ
「皇山(おうざん)」「影虎(かげとら)」
「今年の影虎は凄い」と話には聞いていましたが、見て納得。なるほどなー!

「公家」「天啓」
「公家」はシンプルで品格がありました。
「天啓」やはり良いですね。何が良いって全部良いです。

「鼓山(こざん)」「玉賜」
「鼓山」線がきれいです。
「玉賜」この品種が展示会に飾られるのは近年なかったと思います。私も今年2本目(青ですが)に挑戦します。

「羅紗千代田」「晟稜」
萬風賞の羅紗千代田も素晴らしかったですが、こちらも素晴らしい。
「晟稜」本種らしい葉芸が出て葉数は少なくとも充分に観賞価値があります。

「萬玉」「錦」
「萬玉」これだけ作のかかった萬玉は見たことありません。葉の縁がすっきりとしていて襟組が美しいです。
「錦」丸葉のイメージですが熨斗にも力があります。

「力堂」「泰斗」
「力堂」地合いもので葉姿の暴れるイメージでしたが覆輪が回ると落ち着くのでしょうか。ですが芸をして葉肉ののった葉を見るとまだまだ可能性を秘めているように感じます。

「楽斎」「翠玄」
「楽斎」覆輪が回って全くイメージが変わりました。元々地合いが良いので浮き地になっています。

「龍鉾」

一見して「なんじゃこれは!」と思わず口にしてしまいました。それ程にインパクトのある珍品。長寿芸と逆鉾芸の複合品。