萬遊会 印象に残った作品

日本おもと業者組合のHPに、
先日大阪で行われた萬遊会の入賞品がアップされています。
http://www.omotokumiai.com/cn15/cn19/pg393.html

日々是万年青では個人的に印象に残った作品を、
紹介します。
「常楽」
西永さんの萬遊賞作品。
いわきの熊谷さんの作出品とのこと、以前に覆輪気のだいぶ良い木が北九州の萬遊会で展示されていた記憶があります。
現代の流行ど真ん中をいく丸葉で、葉肉も芸も文句なしです。
園主も最初の棚割の時にほぼ覆輪の木を扱っているはずですが、木は生きているのかな? 


『錦麒麟』
中西さんの萬遊賞作品。
縞柄も木の出来も見事でした。
明治32年に作出された、歴史の古い品種ながら、未だに価格が下がらないという、とてつもない人気品種。
ここで、このブログを読んでいるあなたに有益な情報です。
柄の良い錦麒麟を安定して殖やせれば、欲しい万年青が安く手に入ります。


「有楽」
以前から気になっていた品種でしたが、生で展示品を見るのは初めてです。
勉強中に写真で見たときも変わった地合いだなぁ、と思っていましたが、なるほど特徴があります。
「蘇宝」にさらに糊をひかせたような。
芸ももっと進むようです。 


「鼓堂」
葉幅がちょっと寂しいですが、芸を出すとここまで覆輪が深くなるんですね。
登録する人がいないので、未登録のままですが、熨斗雅糸の地合いものとしてはトップクラスでしょう。紺地も深いし。 


「湊」
折り下げが強く、姿勢の良い小型種。
羅紗獅子かと思うほどの折り下げです。
縞が抜けてきたときにどういう印象になるのか、注目してみたいですね。

コメント

  1.  こんにちは!

     こちらは、雪が少ないですが風があり冷え込む日も多々あります。

     「萬風展」も早一か月となりましたね!

    「常楽」「有楽」は自分も気になる木です。
    今年はどのような物(木)に会えるのか???今から楽しみです。

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    1. S.Hさん
      こちらは1月はだいぶ雪が降りましたが、ここ数日は雨が降ったおかげでだいぶ雪が解けました。

      「常楽」はかなり良いですね。
      「威風」が萬風賞を受賞された時によく似ています。

      萬風展は是非お出かけください。

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