6人共有⁉︎岡田実生「如翠」

お疲れ様です。omoto-boyです。

8月は実生会報作成とサーバー移行があるのにPCとiPhoneが同時に使い物にならなくなるという、万年青屋のこの時期にとってはとても厳しい出来事もあり、バタバタと忙しく過ごしているうちに終わりを迎えてしまいました。

信州では嬉しいことに気候が秋らしくなり、植え替えもはじめています。
omotonet.shopも今シーズンの稼働を始めました。
気が向いたらこのblogをご覧の方もshopを覗いてみてください。

今シーズンはどんな素晴らしい万年青作品に出会い、どんな万年青を棚入れができるのか、
みなさんも楽しんでいきましょう!
毎年7月、小布施マラソンに合わせて"万年青に狂う旅"と題して、
関東からKさん、Sさん、Fさん、Oさんという名だたる名作者が信州に遊びに来られます。

Kさんがランナーとして出場し、早朝から走ったあとに当園で全員合流してそこから二日間に渡って北関東〜北信越地域のお棚見学をするという濃いイベントなのですが、2016年に長野県の実生家Oさんのお棚へ伺った時に事件が起きました...

紺性の強い生え2才


うちは親子でドライバー兼案内人ですが、万年青屋なので当然商売になりそうなものや、将来有望なものがあれば買いだすこともあります。

2016年の初日に信州の実生家Oさんの生え2才群の中に紺性強く、芸足も非常に良いものを見つけました。私はOさんの代表作品として世に残るのではないか、という直感が働いたため園主と相談して、とりあえず売らないで当園で作るという条件で半方分持ちで分けていただけないか交渉。快く了解していただき、そのまま連れて帰りました。
私が良いと思うのですから、当然関東の目利きの皆さんもビビッときたことでしょう。

翌日、富山へ向かう途中、「昨晩みんなで相談したのですが、こんなに遠くまで案内していただいてお車代もなしじゃ悪いのでお車代です。その代わり全員で昨日の実生に相乗りさせてください。」という衝撃の交渉術!
なるほどなー

こちらとしては将来性を強く感じているのでOさんと二人共有のほうが良かったのですが、せっかく毎年遊びに来ていただいて楽しみもなしじゃ申し訳ないし、皆さんから「もしあの実生が出世したときに自分も関わっているんだぞ!と自慢したいだけですから。」という熱意に負けて6人共有品となりました。
その日のうちに「如翠」と命名しました。

3才目で子が上がる

子が上がった分葉幅が出なかったですが、相変わらずの紺性と芸足。
ピン甘...

リスク回避のため子は付けたまま4才

新芽が出てきた時の稚葉の雰囲気がもの凄く良かった記憶があります。
画質...!!!わるっ!
秋の仕上がりはやはり予想通り固くなりましたが、子のほうは葉幅が出るかもしれないという希望を持たせる形に。
この時点で北九州の目利きYさんに見てもらったら「中西実生みたいじゃん」という評価。

そして今年は子を外して一作

親の方
やはり中々難しそうな雰囲気ですが、まだ可能性は秘めていると思う!むしろ良い!(かなりマニアックで偏った見方かも...)
共有の皆さんも同じ評価のようでした。
子の方
このメンバーの中に「壽冠」の物凄い名作者がいるので、子の方をその方に作っていただくことが内定していますので、来年、再来年が今から楽しみです。
Oさんの代表作として登録までもっていけたら最高ですね!

「如翠」
2015年作出
♀M車×♂リ101

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