第14回 萬風賞 未登録品

未登録品5点は覆輪ものがないというマニアックなラインナップでしたが、昨年の萬遊会と共に良い意味で色が出ました。個人的には非常に面白かったです。
 

「侘助」 鹿児島県 船附さん
富山県の田居さんが小野田系実親F1から(セルフだそうです)作出した、小型で葉芸の厳しい品種。
味がキラリと光っていました。
「天啓」 静岡県 佐口さん
フワッと出来ていますがこの品種の場合は地合いも見所なのでこの作風と合っています。


紺性、地合い、葉姿。
たまりませんね。

「帝王」 東京都 佐藤さん
葉姿という点でこの品種の新境地を見ました。
力和型の枠を抜け出したように感じました。
熨斗雅糸から全面の盛り雅糸までいくのでこのシルエットにそれを載せた木を早く見てみたいです。
 現在2本ものらしいです。
「万玉(萬玉)」 広島県 西永さん
今回は3本の出品がありましたが、本芸という意味ではこの木が一番だったようです。
それにしても凄い葉芸と地合いですね。


今シーズンは『円心』の評価が私の中で一気に上がりましたが、やはりこの「万玉」もハンパじゃないです。


「村田羅紗実生」  山口県 村田さん
前日に吉田さんの提籃の中を見せてもらった際に「壽冠みたいな葉芸の木だなー」と思って見ていたら「悠久と実兄弟だよ」と言われて愕然としてしまいました。
その一連のトビの生えだったそうです。


昨年までの熨斗から一作で極地まで上ったようです。
私の「悠久」はこの手の葉芸は見せないだろうと分かってはいるのですが、欲と道連れに切らずにもう一作することに決めました。笑
実生はこれだから面白いですね。

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