8月21日 玉獅子の虎

『玉獅子の虎』 
今年は玉虎の虎斑が例年よりも白く出ています。
いずれも後冴えの系統で性は良いものなのですが、ここ数年きれいな虎斑が出ませんでした。
図、虎斑などの柄ものは性が良いものでも適した作がかからないと、あっという間に並以下になります。
今年良くなったのは気候も考えられますが、それを言うならば昨年も一昨年も同じようなものだったので、違う要因が考えられます。
どれも共通して言えることは木勢が上がって作上がりした、ということです。
肥料の量としては昨年よりも少ないくらいですが、折衷植えにしたことで肥培効率が上がったことが作上がりに繋がりました。
当園では獅子系に関しては水苔を多用すると明らかに作に違いが出て、尚かつ根も砂利植えよりもしっかりと伸びきるので良いようです。
全て同じように植え込んで並べれば見た目には整然として良いですが、やはり系統、品種ごとに適した材料や管理方法があり、それを当ててあげることで万年青は喜ぶのかなと、この作を通して感じました。

芋吹き観賞
今回は『新生殿』と「小型新生殿」と呼ばれている「豊雪」を比べてみます。
『新生殿』
かなり地が厚いです。
ただ、ここからあの総雅糸竜は想像できません。
「豊雪」
芋の力もあるかもしれませんが、『新生殿』よりも吹きは小さく覆輪も浅めです。
ただ、やはり型や艶消しの地合いなど良く似ています。

未登録品で、親になると確かに『新生殿』に似ることもありますが、平葉よりもやや熨斗が強いような気がします。

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