8月12日 四君子など

『四君子』
覆輪のみの木ですが、本芸を現してきました。
この品種は麒麟系の獅子の中では特徴がはっきりとしており、親木になれば一見してそれと分かる名品です。
もしこのビリを打つ葉芸の葉だけで揃えば縞覆輪にも引けをとりませんが、やはり縞覆輪の木のほうが若い葉に一芸加わる分、より華やかに見えることが改めて分かりました。


『天元』
この木は4年程前に芋傷みが相当ひどく「もし治せたらお前にやる」と園主から渡された木です。
2年程は色々な治療を試し、何とか生きているだけの状態でしたが、昨年くらいから芋が固まり、今年は根も充実したのか3年葉を保ち一つの完成形を見せてくれました。
広葉の総雅糸竜も現す品種なので、それも引き出してみたいなと思いつつも今は固く作っています。

「雷晃」
今年の萬風展に出展した木です。
子を外せなかったので、付けたまま一作しています。
親はやはり伸び悩んでいますが、地合いもの好きにはたまらない葉を繰り出しました。
打ち出した際の大衆向けという目的からはかけ離れたコメントになってしまいましたが、そこも魅力ということです。
棚入れされた皆様の木はどんな状況でしょうか。

芋吹き、生え観賞
恥ずかしながら当園の今年の生え実生を紹介します。
♀02-9×♂W3
葉の表面はまだ見えませんが、葉裏からは艶消しの羅紗の地合いを確認できます。
何と言っても型が良く、この生えを見るたびに『永楽』の芋吹きが頭に浮かびます。

『永楽』
味の良いデモ。
まだ伸び途中ですが参考までに。

コメント

  1. 天元、今まさに繰ろうとしている葉は厚そう、しかし病み上がりなので大事にいきたいところもあり、これは心が揺れるね(笑


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    1. 万葉さん
      来作からは首元だけ水苔を使って肥料をもっと効率的に効かせようと思っています。そしてまた治療へ…とならないように気をつけます。笑

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  2. 02-9xW3の交配ラベルが懐かしい。
    W3は何時もメスで使用しています。
    とても、使ってみてください。

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    1. saiさん
      コメントありがとうございます。
      W3は縞の無いものだったので♂に使いました。
      02-9は百瀬さんのオリジナルです。

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