萬風展 pt.5

最後に当園がお預かりした展示品の一部を紹介します。
『玉姫』『延寿』
『玉姫』山際氏。広島の全国大会で最優等に入賞。
『延寿』笠原氏。締まって出来た美術木。

『武陵』『玉雲』
『武陵』私の出品です。縞覆の木。まだまだ若いですが、地合いと葉姿だけでもとりあえず見るところはあるかなということ、それから次の出品への布石ということで出品しました。
『玉雲』田中俊一氏。同氏が惚れ込んでいるボリューム満点の若木。

『萬楽』『荒法師』
『萬楽』徳永氏。芋切りをしてボリュームは足りませんが、葉芸はしっかりと現れています。
『荒法師』宮崎氏。本芸を見せた親木。同氏の作品は皆、腰が太いです。

『旭峰』『双天』
『旭峰』牧氏。葉芸一杯に現して総雅糸竜を見せています。右側にもう一枚あれば文句なしでした。
『双天』川本氏。本種らしい出来です。葉芸良く葉姿の良い銘品ですね。

「鳴子」『盧山』

『鳴子』板倉氏。葉芸は熨斗くらいの品種ですがこの丸葉に愛嬌があります。
『盧山』前島氏。まだ若い木ですが、本来の葉芸を見せて観賞価値はあるという判断での出品となりました。一作後が楽しみです。

「山比古」

一本目は私。
二本目は小林幸喜氏。子が2本上がり一本は少し縞柄が入りもう一本は完全な中透け。今後も固定して同じ柄で上がってくれれば嬉しいのですが。まだ外せないそうなので早く殖やして下さいとお願いしておきました。

「剣麗」「興山」
「剣麗」湯本氏。名の通り♀剣宝×♂麗宝の胡麻羅紗。葉芸はあまり厳しくないですが雅糸竜を現し、重厚な地合いと葉姿が良いです。覆輪期待。
「興山」上松氏。同氏の名から一文字とって命名された羅紗実生。葉芸に特徴があるので面白いです。

「流星獅子」
山村氏。熱心な若手の方で、初めは羅紗だけに興味があったが最近になって獅子系に興味がわいてきたそうです。巻きの良い細葉の獅子で、故亀崎氏による作出だそうです。

「信濃」『積雲』
「信濃」湯本氏。
『積雲』上松氏。「信濃」は私が以前から『積雲』に似てると言っていたのですが、並べてみると雅糸竜がないだけでそっくりです。

『翠艶』『太陽』

『翠艶』高橋氏。これだけ出来た本種は中々見られないと思います。
『太陽』茂木氏。中透けなので「太陽の光」といったところでしょうか。雅糸竜がもっと出てくればさらに輝きを増しそうです。

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