『玉姫(たまひめ)』
昭和52年、愛知県で作出され平野氏によって買い出される。
命名は小川義明氏、昭和60年に同氏と六鹿昭氏によって登録された。
獅子系の登録品は麒麟系の獅子が多いが、本種はそれらとははっきりと区別できる姿をしており、打ち出しから現在まで絶大な人気を誇っている。
持ち味は何といってもその葉芸で、彫りの深い雅糸竜に渦を巻いたような玉竜、動物の角のような跳ね竜を現し、類似品といわれる実生が出てきても本種の特徴のある葉芸に匹敵するものは少ない。
作としては肥料を効かせて葉幅を広くすることと、水分を保ち葉をしっかりと伸ばすような作が肝心だと思われる。
本種は子上げが良く、数が一気に増えたので価格的価値は下がってしまったが、観賞価値が高いので今後も高い人気を誇っていくであろう大銘品である。
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