7月12日 千代田斑覆輪

先日、上田市の若い趣味者の方のお棚を見せていただいた時、一緒に湯本先生のところに行ってきました。
その前に、その趣味者の方が実生も好きで交配をやられているのですが、花粉を使った後の『新生殿』に実を一つ付けていました。

これが膨らんでくれば面白いですね。

湯本先生は長野県の実生の先駆者だけあって、やはり一歩先を行っています。
昨年から「今は千代田覆輪に挑戦している」とおっしゃっていたのですが、ここまで進んでいるとは思いませんでした。
メカニズムは分からないそうですが千代田斑がベースで紺覆輪の回るものと、稀に斑が端に寄って千代田斑の覆輪になることがあるそうです。

まずはこちら。
これは普通の千代田系の実親でこれを使ったからと言って千代田覆輪が出る訳ではないだろうとのことです。ただ、可能性を秘めたものではあると思います。

お次はこちら。

これは松谷千代田の生えで一つ目のものより小型で厚葉の薄葉おもとです。
まだ地のほうにも千代田斑が残っています。

最後にこれ!

羅紗です。熨斗にはしっかりと千代田覆輪がかかっています。
雅糸竜まで見せてくれれば良いのですが、どうなるでしょうか。
これらの木はこれからも要注目です。

私が個人的に考えたのは、湯本先生のところでは「金碧」や「天錦」など中透けの縞甲が多く出ていることろにヒントがあるのではないでしょうか。
中透けというのは縞柄が派手になって紺覆輪の回るものです。当園の「山比古」もその類いです。
そこで、千代田斑が端に寄るということは縞柄が端に寄るのと同じメカニズムなのではないでしょうか。千代田斑の派手なもの???そんなものあるのか??笑。そういうものを使えば千代田覆輪になる可能性が高くなると思います。まあ、要は千代田覆輪のものを実親に使えば確率が上がるのだと思います。

実生の新たな可能性を感じました。

コメント

  1. 先行く人は違うところに目を向けてるんですね。我が家の実親たちの中にも千代田覆輪に変化したものがあるか、違う目でもう一度点検してみます。

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  2. 万葉さん
    今後何か分かったら教えて下さい。
    でも改めて考えてみると…千代田には紺覆輪がないと締まらないかもしれませんね。

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  3. あれっ、大先輩を前にそんなこと言っていいの~?(笑)

    話変わるけど、最近の気温を見ると長野も香川もそう大差ないように思うけど、毎年こんな感じですか?

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  4. 万葉さん
    んー、でも何でもその分野の最たるものが出れば魅力はありますよね。コロコロと意見は変わりますが。(笑)

    長野は気温は高いけど湿度が低いというのが昨年までだったのですが、今年は蒸し暑いですね。夜間は20〜25℃くらいまで下がるので、そこが他県との違いかなと思います。

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  5. 確かにね(笑)

    夜はこちらも今はそれぐらい下がって、夜露も降りているのでこれが続けばと思うのですが、こちらの夏本番はこれからに思います。

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  6.  連日暑い日が続きバテ気味です。
    今年は好きな釣りが出来ず暇を持て余してますから
    いつでも御出で下さい。

     うちでは、和羅紗(竜なしシカミ 5、6歳?)が生えてます。昨年の棚見学で見ませんでしたか?親は富士?号だったか?竜があれば見栄えもすると思うが現状では・・・・。

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  7. 万葉さん
    こちらは葉の伸びがまだ今一歩なので、昨年のような夏は勘弁です。

    s.hさん
    園主も行きたいと言っていたので、一緒にお邪魔するかもしれませんので、その時はよろしくお願いします。

    ありましたか!昨年は生えや実親に夢中で気が付かなかったです。笑
    千代田覆輪が今年の新登録の『仔丸』のように深く入ってくれれば、甲竜なしでもいけると思うんですよね。

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  8. 千代田斑覆輪、実親にありましたよ。私のブログのほうに載せるので見てください。実生にはまだそこまで進化したものは無かったですね。

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  9. 私の棚にも羅生の松×松宝の実生で実親候補にと思って残していた木に千代田斑覆輪らしきものがありました。また今年の葉の中央になんと竜が1本のっていました。羅生の松の実生に芸がなかなかのらないと聞いていましたのでこの木を交配に使ってみようと思います。

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