『壽冠(じゅかん)』
昭和52年(会報によると53年)に愛知県の加藤庄市氏が実親「カキガラ錦福(V)」より作出。生え当才の時から注目を浴びていたという。
昭和59年に関戸稔氏に棚割りされ、同氏が『寿冠』と命名。
平成7年に加藤氏によって登録された。
現代で言う小型種で3.0〜3.3号鉢に納まるサイズ。
葉姿は腰折れが良く横に開き、中立ち葉で直線的に伸びる。
地合いは艶消しで一部を見ると粗れ気味ながら全体的には緻密で柔らかみがあるというか何ともいえない良い地をしている。
生え3才の時点でこれ以上ないほど芸をしていたといわれ、芋吹きも当才からしかみや雅糸竜の片鱗を見せる。
芸としては熨斗葉、雅糸竜、剣葉だが、『楼蘭』のような全面を覆輪で覆うような雅糸竜ではなく熨斗雅糸で縁に輝きを集めビリを打ちいかにも力強い芸質である。力和、鸞山でいうと「楼蘭が鸞山」で「寿冠が力和」だろうか。
縞覆で柄の暴れるものが多く、増えもほとんどが芋吹きによるので大衆品になるにはもう少し時間がかかりそう。
外気△5−6℃
温室5−13℃
鉢内4−12℃
気温推移は1月に入ってからは毎日こんな感じです。
1月2日に水の「かけ初め」をしました。
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