『日月星(じつげつせい)』
伊予国の三河某氏が愛培していたものを安政年間に摂津の西村氏が譲り受けて紹介。
江戸時代から今日の今日まで大衆に愛され続けてきた大名品である。
細葉にやや黄味を帯びた深覆輪をかけ、立ち葉性。裏芸を現すこともある。
直線のみの『暁』に比べて葉繰りもよく直線の中にも曲線があり優しいながらも力強いという二面性がある。
直射で日を採っても葉やけを起こしにくいので誰にでも容易に栽培でき、きれいに出来ると棚をにぎやかにしてくれる。
ただし春先の風による葉やけと病虫害には注意が必要。
日月系統は根が非常に細く芋を堅く作っていると新根が降りにくくなるので苔作りなどにして少し柔らかく作るのも美術品作りには使える一つの手である。
日月系統の変化
『日月星』(黄覆輪)
•『地球宝』(図斑)
→『旭光宝』(羅紗地)→『暁』(図抜け)→『翠天』(深覆輪)
→『地球錦』(覆輪抜け、裏芸)
•『朝陽』(白虎斑)
•『明月』(黄虎斑)
•『天錦章』(縞)
•『銀月』(白覆輪)
このように盆景にしても様になり、株立ちにしても様になるので色々と遊べる、楽しめる品種である。
外気7−18℃
温室9−22℃
鉢内9−19℃
14時頃、温室のみ灌水。
夜間は気温が下がるので灌水は乾いた日の朝から日中の間にやるようにします。
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