9月10日 錦玉麟

『錦玉麟(きんぎょくりん)』

大正初期に作出されたとされている。大正11年に高橋弥三郎氏の棚で完全覆輪が完成し、それまで「玉麟」と呼ばれていたものを『錦玉麟』と呼ぶようになった。

『長生殿』と対比されることが多い品種である。
葉姿や芸の質としては非常に似ており、どちらも剣葉が出やすく、鈴虫剣に雅糸竜を現し、横に開いて折り下げる葉姿をしている。

違いとしては錦玉麟のほうが若干小型で、長生殿よりも直線的である。
地合いも長生殿は板地だが、錦玉麟はやや粗れた地合いをしている。本芸を現すと地合いは見えにくくなるが、葉の裏から見ると確かに長生殿は固くなめらかな感じで、錦玉麟の方が凹凸があることが分かる。
『錦玉麟』       『長生殿』
それから当園での話だが、同じプラ鉢軽石植えで錦玉麟のほうが根が細く頼りない感じがした。

今日植え替えをしていたらこんなものがありました。
芋底から根が一本。ホクロから毛が生えているような状態でしょうか。


外気20−31℃
温室21−34℃
鉢内20−30℃
16時頃灌水。
昨年の今頃は最低気温がだいたい15℃前後。
9月10日に至っては室内12℃、鉢内10℃でした。やはり今年は気温が高いようですね。

コメント

  1. 私も経験あります。静渚の親木、芋が長く上根が下りてなかったので思い切って芋をスパッと切って根無しにしたところ、数週間後に大量の上根とともに芋の切り口の中心あたりから新根が2本出てました。へぇ~~っと思いましたね。秋の植え替えであれからどうなったか確認してみます。

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  2. 万葉さん

    こんなところから根が出るということは、やはり発根点は特に決まっておらずに芋が水分を欲した時に芋の延長として根が出るということなのでしょうか。
    この根が落ちた時に芋底も甘くなりそうでちょっと恐いです。
    植え替えの時どうなっていたか是非教えてください。

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  3. 錦玉麟の文を見て、長生殿と錦玉麟の2苗を最近購入しました。どちらも濃紺緑色の地合いが美しく新繊維感じます。確かに比べるとおっしゃる通りです。大事に育てていきます。

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    1. makyさん
      コメントありがとうございます。
      この記事をきっかけに楽しんでいただけて光栄です。
      作り比べてみて、新たな発見がありましたら教えてください😄

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