9月8日 笠置錦

『笠置錦(かさぎにしき)』
愛知県の小笠原教導氏が作出。笠井幸次郎氏、杉山治三郎氏によって買い出され昭和10年頃笠井氏によって命名、昭和16年に登録。

葉姿は葉先が尖り、広葉で腰折れが良い。
きめの細かい浮き地で粉をふったような地合いをしている。
雪白の大覆輪がかかり、低くて上品な絹雅糸竜が特徴で二面竜、剣葉を現す。

性質があまり強くなく、さらに芯が止まりやすいので、歴史がある品種ながら見かけることが少ない。

当園の愛嬌一等吹きはこの『黎明』『峻嶺』のどちらかでしょうか。
しかし、黎明はスリップスに舐められてしまい若干葉疵があります。
消毒しているんですけどねぇ…。
それにしても峻嶺の粗れた地合いと紺性にはみとれてしまいます。

美術木の『地球宝』。
もう少し浅植え高植えにして苔化粧をすればかなり見栄えすると思います。

葉姿が若干乱れていましたが矯正で直ってきました。

外気22−25℃
温室23−27℃
鉢内23−26℃
灌水なし。

コメント

  1. 愛嬌ある峻嶺の吹きに1票!
    地球宝の図が素晴らしいですね。私のも図は今ひとつですが姿・子のバランスで勝負しようと矯正しているところです。

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  2.  比較するのは可哀想ですが、私も峻嶺の吹きに1票です。
    この様な実生を作出したいです。

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  3. 万葉さん
    黎明も4枚葉にこれだけの曙斑を現しているのは感動ものです。
    地球宝は図もなかなかですが、上から3枚目の葉が葉長、葉幅ともに最高だと思っています。

    s.hさん
    2票で峻嶺の勝ちですか。
    こんな地合いのが生えたら隠して作っておかないと業者に持っていかれてしまいますね。

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