8月10日 実親探し

実生の生えの具合を見て、羅紗や斑の良いものが生えた実親を探し出しています。
「205」×「大宝」

14粒蒔いて、鉢上げした3本のうち2本は羅紗の型をしていて、もう一本も地合いは羅紗地です。
一つ目の写真の左の鉢に植えた生えはすでに覆輪気があります。

「213」×self
交配記録を見ても名前が載っていないのでセルフで実を付けて蒔いたものです。
2つ目の写真の生えは完全な羅紗。愛嬌が良く艶消しで縞柄最上、地合いも粗れています。
葉肉は普通。一昨年までの葉は細葉に二面竜で大車系に見えるのですが、昨年からの葉は幅広の中立ち葉に甲竜が一本で大宝系に見えます。両方の性質を持ったF1かそれ以降だと思われます。
12粒蒔いて、羅紗が一本、羅紗地をしたものが3本です。
セルフでこれなら雄木次第でかなり優秀な成績を残すのではないかと期待しています。

ここからは通信簿。
今年交配した実親の中にこんなものがありました。

まず実付きが悪いです。
まあそれは置いといて、緑の実と黄色の実がついています。
熟すと実が赤くならずに黄色く色付く万年青がありますが、これは初めから黄色いので多分ただの「しいな」だと思います。

「水苔」

今年は水苔がすこぶる順調です。

「曙斑」

曙斑はしっかりと冴えたものと、全く冴えずに下葉が焼けてしまっただけのものと分かれました。
ビニールハウスにはあまり日を採っていないのに冴えているものもあり、直射日光よりも湿度と温度が曙斑が冴える為の大きな要因のような気がしてきました。

「盆景」

以前作った盆景はそれなりに見られる姿になりました。

外気24−35℃
温室23−34℃
鉢内23−32℃
15時半頃から灌水。
灌水中にすぐ近所に雷が落ちて停電…。
停電でポンプが止まってしまったため灌水が終わったのは17時過ぎでした。
近すぎて心臓が止まるかと思いました。

コメント

  1. 213の右の生えはおもしろそうですね。楽しみが増えましたね。。私のところは今のところ羅紗は1本だけです(ブログの一番上の真ん中)。色写りが悪いですが背は無く肉厚です。また報告しあいましょう。水苔は販売の予定はありますか?

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  2. 万葉さん
    ただ、セルフなので芸がどこまで進展してくれるのか…
    いずれにしても楽しみです。

    英宝がかかっているのでしょうか。
    私のところでは今年英宝を使ったものがあるので来年の種まきが楽しみです。

    水苔は大量でなければ販売できますよ。

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  3. 私のところの今年の生えもセルフですよ。セルフでも親はいろんな血を受け継いでできているはずなので、研究して交配するものに比べて良いものが生える確率は低くなるかもしれませんがあなどれないと私は思ってます。販売ページにある上苔用と自分で育てる用に元となる生苔が欲しいので、またメールで連絡しますね。

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  4. 万葉さん
    そうでしたか。
    地元の実生家の湯本氏は、セルフで良いものを生やす為に昔から実親の改良をされてきて、結果も残していますしあなどれませんね。

    分かりました。
    ちなみに生苔の状態からプランターに移植するのは2〜3月くらいまで待った方が良いかもしれません。
    昨年の秋に移植したものは生育にムラが出てしまい、結局今年の6月に使えるところだけまとめた経緯がありますので、参考までに。
    発泡スチロールのままで2月下旬くらいまで管理したものは青々としたままで、その後も非常に順調に生育しました。

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