支部旅行2

二日目は三河の業者「豊明園」「宝生園」さんのお棚を見学してきました。
豊明園
外棚でしっかりと日を採って充実した作が印象的でした。
良い物も沢山揃っており、しっかりと眺めていたら前回に続いて今回も第2温室を見れずに時間切れ(T_T)
最後に貴重な『愛晃殿』まで見せていただきました。
かつて愛玉殿、愛晃殿、愛国殿の三品種で三愛運動というものが行われ、その中で特に数が残らずに少なくなっていったのが『愛晃殿』です。
恐らく性質はそんなに丈夫ではないのでしょう。細葉の二面系。
またこれから殖えていってくれることを願います。

宝生園
全て温室内でしっかりと管理されていました。
苔替えもしてあってお客様を迎える時の心構えを勉強しました。
前回も紹介した通り大体系統ごとに整然と並べられているので欲しいものを探すのにも迷わないので学ぶべきだなと思いました。

どちらのお棚でも曙斑がしっかりと出ているのが印象的でした。
当園は曙斑が苦手でうちの環境でもしっかりと出させる管理法を模索中なのですが、やはり温度と湿度によるところが大きいのでしょう。

帰る前に観光で八丁味噌の「角久」と徳川家と縁の深い「大樹寺」に行ってきました。
角久は昔朝ドラでやっていた「純情きらり」のロケ地でもあり、蔵の中は発酵した良い香りが充満していました。みんなで味噌ソフトクリームを食べて大樹寺へ。

大樹寺は浄土宗、徳川家の菩提寺で歴代の将軍(15代将軍、慶喜以外)の位牌が安置されているお寺です。
位牌は全て将軍が臨終した時の身長と同じ大きさだと言います。
写真で総門越しに岡崎城が見えるように、大樹寺は岡崎城を常に見守る寺だと言う意味で、門と城の間に高い建物を建てないようにしているらしいです。
実は法や条例では規制されていないらしい、つまり岡崎の人達が眺望を遮らないように配慮をしているということですね。

「厭離穢土欣求浄土(え(お)んりえどごんぐじょうど)」
この戦国の世は、皆が欲望の為に戦い、国土が穢(けが)れている。
その穢れた土を厭(いと)い離れ、平和な浄土をねがい求めるなら、仏の加護を得て事を成す事ができるであろう
13代住職のこの言葉により、桶狭間の戦いから逃げ帰った家康(松平元康)は自害をとどまったという話です。

以上、支部旅行のリポートでした。

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