5月13日 天嶺

『天嶺(てんりょう)』

昭和20年頃に愛知県の河内自徳氏が作出し、大阪府の大川朝生氏に納まったことから『大川実生』と呼ばれた品種。
昭和29年に京都三光園、服部弘氏により溝淵寿吉氏に納まり昭和30年にほぼ覆輪が完成。

原色おもと図鑑に『玉賜』に似た中型種とあるように、紺性が淡く、柔らかい地合いをしている。覆輪は白い。
葉姿は折り下げ良く腰が低い。
力強い熨斗葉を多く見せ雅糸竜に進展、剣葉も出しバランスを取る。
写真の木のように幅広く作ると、腰も太く非常に力強い印象を与える。

外気6−14℃
温室8−20℃
鉢内9−22℃
16時頃灌水。

「Green通信」
今回は『聖雲殿』です。といっても最初の写真のほうは完全な青ではなく、ごく地味な縞柄がちらちらと見えます。今後芋吹きを取ったりしていくうちにどうなるかを期待しています。

二つ目の写真は貴重な『聖雲殿』の縞。
これだけ鮮明な縞柄の『聖雲殿』の縞は中々探しても見つからないと思います。
縞覆輪ではないので紺性の強さと地合いが隠れていませんし、その中にきれいな縞柄を現しているので眺めていて飽きません。まあ『聖雲殿』自体がもともと覆輪が浅く、地合いの良さを消してしまうような品種ではないので、あまり関係ないとは思いますが。
この木から縞覆輪や縞の良い木が取れるのではないかと期待して作っています。

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