『一宝(いっぽう)』
昭和22年に白水某氏が作出ということになっている。
翌年、愛知県の河内自徳氏が同県の山本旭光氏に納め、2年後に登録者の田中富太郎氏が『一宝』と命名した。
紺性が淡く、地合いや熨斗葉と甲竜が高く波打つところなんかは『積雲』に似ているところがある。
覆輪が『積雲』とは違い、黄味を帯びて葉の大体を覆う。
葉姿は折り下げが良く、丸止めで、剣葉、鈴虫剣など多芸である。
なかなか数が増えず、価格が安定しているので
「儲かる一方(一宝)」
などと言う人もある。
外気8−16℃
温室12−22℃
鉢内13−29℃
16時頃灌水。
今日は午後から冷たい風が吹き荒れたので窓を全閉して湿度と温度を保ったところ、温室内は一日中いかにも植物に良さそうな環境を維持できました。
「Green通信」
毎回の恒例にする訳ではないですが、集まった青の木が夏に昇天してしまう可能性もゼロではないのでブログに残しておこうと思い、とりあえず載せていきます。
一つ目は『富国錦』
これは昨年の春に不慮の事故でお亡くなりになられた松川館の故宮川四郎氏の遺品です。私がおもとのことをほとんど何も知らなかった時に整理品の中に覆輪と青の富国錦の美術木が並んでいたことを鮮明に覚えています。これだけ出来ていれば今年の萬風展に出展すればよかったなと少し後悔しています。
二つ目は『富国殿』
今のところ若干紺性が淡い。春光園の酒井さんから今泉先生のところから出たものだと聞いて購入しました。第9回の記念帖に東京の西濱氏が美術木を出展した写真が載っています。私もしっかりと作り込むぞ、と意気込んでいるところです。
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