『東三宝(あずまさんぽう)』
昭和初期に岡田和吉氏が作出ということになっている。
昭和30年当時、宝生園主:鈴木菊三郎氏が買い集めていたものを三光園主:榊原清市氏が着目して譲り受け、登録者である溝渕寿吉氏に納まり、その後田渕徳氏も培養増殖した。
奥谷氏の本では玉輝冠に雅糸竜が多く現れ、剣葉を出す品種と紹介されている。
しかし、玉輝冠のような直線的な立ち葉ではなく横に開く中立ち葉といった葉姿。
葉先は尖り、葉全体に広がるまさに総雅糸竜を現す。
今回の松本分会の展示会で山口典嶽氏が詰まってできた素晴らしい至芸品(写真の木)を出展されていたので載せました。
外気7−9℃
温室8−11℃
鉢内9−13℃
灌水なし。
日照が少なく気温も上がらない為上苔が乾かないのですが、昨日は鉢内の空気の入れ替えの為に灌水しました。
この時期は水切れによる根落ちから芋傷みにつながるようなので、水は迷ったらやるようにしています。
植え替えの時に根の途中まで腐っている場合は根は芋の延長と考え、完全に根元から切除するか、傷みの入っていない部分まで切除して根の切除した先に墨を塗って植え込むようにしています。
所詮根だからといって手でむしるのではなく、ランセットやよく切れるハサミを使ってしっかり切除します。
特に、根の芯の色が変わっているような場合はそこからスーッと芋に浸食することが多いので気をつけなければなりません。
4月24、25日は安曇野市の三光ホールで松本分会の展示会が行われます。
お待ちしております。
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