1月10日 家宝都の図


『家宝都の図(かほうみやこのず)』
本都の城の図である大雪山系とは違い、実生系都の城に図が現れたものである。
そこまで深覆輪にはならなく、葉肉も若干薄い。
昭和32年の年末に、新潟県の平井修造氏が「都賀の雪」として三光園に3本持参した。
3本とも図性が違ったため、同一種なのか疑問が残ったまま相沢氏、大井氏、家泉氏(のちに金丸氏へ)の三方に棚割りされた。

吹雪を散らしたような図が全面に入り、一世を風靡した大葉図物の大銘品である。
血統は相沢性、大井性の二つの系統が双璧をなしている。

昔は割子一本で百万円近くもしたらしく、その頃の趣味者の方からは『家宝都の図』の割子をどんどんあげて大分儲けさせてもらったという話も聞いた。
あまり投機に走りすぎるのは良くないが、やはりそういった景気の良い話もないと万年青界を活性化させていくのは難しいのかもしれないと感じる。

室内3−13℃
鉢内4−13℃
明日の朝、ビニールハウスの灌水予定。

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