昨日の3層構造の話でも登場した『天光冠』です。
明治31年頃に岡崎市の貸席「蔦屋」で『褥錦(しとねにしき)』から生えたとされています。
しかし、天光冠に似たものを生やそうと褥錦に実をつけて蒔いても、天光冠型どころか羅紗も生えないという話を聞きます。
天光冠はとにかく根が太く、水や肥料を吸いやすいので、粗植えにして、施肥控えめ、採光は特に十分に採ると良くできるとされています。
襟合わせが端正で、上品な葉姿が『富国殿』とよく対比される品種です。
親木になるまでは熨斗葉くらいの葉芸しか現さないのですが、作り込んでいくと、違う品種かと思わせるような雅糸竜を現します。
しかし、雅糸竜を現さない状態でもその魅力ある地合いは十分観賞できます。
これからもずっと残っていく銘品だといえるでしょう。
室内気温18−20℃
鉢内温度18−19℃
9時頃灌水。
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