第15回 萬風展 萬風賞pt.3

萬風賞『壽冠』 東京都 進士日出一さん
若木ながらも本芸を現していました。
止め葉が伸びきらなかったようですが、三年葉を保った理想的な作風と言えます。 
この木には縞柄が全くありません。
縞柄のない完全覆輪の本種は日本中探しても数本でしょう。
今作でさらに洗練されそうですので、秋の仕上りが楽しみです。 
萬風賞『真巖』 愛知県 野村茂彦さん
今年の萬風賞入賞木を見ると、特に登録品のレベルがもの凄く高い大会でした。この『真巖』も今まで誰もみたことのない姿で登場しました。 
特に左側の葉にインパクトがあります。
本種は今まで、いまいちシルエットの決まらない品種だな、と思っていましたが、本領発揮した時にはこうなるんですね。


萬風賞『華山』 埼玉県 関戸稔さん
『華山』史上最高の作品と言っても過言ではない出来です。 
芸が緩みがちな本種をよくぞここまで作り込みました。
さすがは関戸さんです。 
萬風賞『緑雲』 長野県 百瀬治水さん
以前このblogで「ディープインパクト」というタイトルで投稿した木です。
これも本種史上最高の作品でしょう。 
昨年若木で葉幅をひいた木が出品されており、まあ本性ではないだろうなと思って見ていましたが、堅い作りの百瀬さんの棚でこの葉幅が出たということはやはりこういう品種ということですね。 
萬風賞『天竺』 群馬県 永井耕雲さん
二年連続受賞でしょうか。
凝り始めていますが、総合的に見て素晴らしい作品です。

木が締まっており、いつ見てもこの方の作風には好感が持てます。

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