11月10日 秋津島

『秋津島(あきつしま)』

誠文堂新光社の「大葉おもと」によると、昭和29年5月、別府市の安藤氏が「加治木縞」だといって筆者の村田氏に持ってきたものだとある。
しかし、加治木高嶺よりも葉先が尖るところなどから別のものだということになり、村田氏が買い取り、『黄金鶴』と命名。『赤松高嶺(秋津島)』に縞の出たものだということになった。
その後宮下氏に渡り、それが鹿児島県の松ヶ野千秋氏に渡り同氏が『秋津島』と命名したものが現在の秋津島である。
先程でてきた『赤松高嶺』も『秋津島』と名付けられ、『黄金鶴』も『秋津島』と命名されたので当時は混乱を招いたようである。

さらに時代を遡るとおもとの原種ともいえる青い万年青が『秋津島』と呼ばれていたことがあり、大象観などもこの実生によって生まれたということになっている。
これは現在出回っている『秋津島』とは別のものである。

『秋津島』の特徴は立ち葉で葉幅が広く、中膨らみになって葉先は尖り堂々とした大葉おもとらしい雄大な葉姿になる。
覆輪は大覆輪で深く入り、縞柄のあるものは鮮明で黄味を帯び、棒縞と均等な縞が一緒に入ったもの程評価が高い。

外気3−13℃(5−17℃)
温室6−19℃(7−25℃)
鉢内6−16℃(7−20℃)(9日)
9日の14時頃に温室だけ灌水。

「盆景 in Autumn」
紅葉が大分色付きました。苔もほとんど枯れてしまい晩秋の風景といった感じです。。。
最近気にかけていなかったのですが一緒に植えた『瑞泉』の姿が整って腰も低く落ち着いて結構良くなっていました。このままもう一作して下葉が保って大会で入賞でもしたら良いネタになりそうです。

『長寿楽』

これも全然気にかけていなかったのですが気付いたらこんなに見れる姿になっていました。
せっかくなので錦鉢に植え込んで一枚。
眺めていると覆輪が刃のようで反りからも「日本刀」が連想されます。

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