第47回信州おもと美術展 pt.1

この土日は長野県支部の第47回信州おもと美術展が開催されました。
出展数は昨年より若干少なかったものの、270点の出展があり、会員の皆さんが手塩にかけて育ててきた美術木がずらりと並びました。 
総合1位の日本おもと協会会長賞は『鸞山』でした。
受賞者は松本分会の山口さん。

かなり芋の長い親木だそうで、昨年からグンと作上がりしてきているのが分かります。
このままでも素晴らしい至芸品ですが、来作でもう2枚本芸の葉を被せた時が真の完成形と言えそうです。 
長野県知事賞『和楽』
東信分会 茂木さん
まだ葉芸は若く、若木の勢いから親木の締まった姿へ移行している途中ですね。
葉数を保ち、これだけ腰を太く充実させた作はさすがの力量です。 
長野県議会議長賞『残雪』
長野分会 小林智道さん
昨年の全国大会で農林水産大臣賞を受賞された木です。
霜降り和牛の脂身のような図を現わして、葉尺は短く葉幅は広く仕上げた素晴らしい作品です。
これが総合1位でも納得でした。 
長野市長賞『珠光』
長野分会 小林智道さん
今年は葉繰りがいまいちですが、総合的に仕上がった作品でした。
もうじき90歳になられる智道さんですが、万年青の培養技術は衰えを知らないご様子です。 
日本おもと業者組合賞『峻嶺』
東信分会 茂木さん
15才くらいになる親木だそうです。
ようやく初めて見る本芸を現わしてくれたとのこと。
ここ数年の厳しい作によって引き出された葉芸でしょう。

コメント

  1. どの作品も全国大会の金屏風にならびそうでレベルが高いですね~。見応えある木ばかりで見とれてしまいました。今年の壁も高そうです。。

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    1. 万葉さん
      長野の場合ここからさらに葉が伸びるので、今大会で選外になったものが特別最優等を受賞することも結構あります。
      逆に長野大会で金屏風に上がったのに下葉が落ちて選外になることも結構あります。笑

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