第15回 萬風展 萬風賞pt.2

萬風賞「薫風」 福岡県 的野泰庸さん
館森実生と呼ばれていたもので、作出から10年程経ちますが未だ2本もの。
以前関戸さんに殖え木が納まったことがありますが、派手で倒れてしまいました。

葉芸は『太楽』に似て、それとは違う姿勢の良いシルエットを持っています。
葉芸はまだまだこんなものじゃありません。 
萬風賞「威風」 宮城県 久光茂さん
4本もの。特筆すべきは止めの丸葉の葉肉、葉芸です。
覆輪が回った姿を想像すると、丸葉でオリジナリティがあると思います。
交配は♀天賜×♂丸小です。 
以前「威風」という名で、長野の笠原さん自慢の熊谷実生がありましたが、それは絶種が確認されている為、命名されました。
萬風賞「円仁」 山形県 小関健さん
以前「神威」と呼んでいたもの。
広葉総雅糸竜で折り下げるタイプのようです。
かなりの葉幅があり、万人受けしそうです。 
覆輪も深くかかりそう。 
萬風賞「雅峰」三重県 高山五男さん
熨斗雅糸の木と思いきや止め葉で丸く盛り上がる雅糸竜。
インパクトがありました。
葉数がありながらも木が締まり、作が素晴らしい。 
これは今後要注目の実生ですね。
今回の未登録品の中ではかなり水準が高いです。 
萬風賞「豪峰」 東京都 本石章さん
私の中にあったイメージではもう少し葉幅を持つタイプだった気がしますが、この作品は姿勢よく出来ています。
美術木作りで作り込めばもう少し葉肉も増してくるのではないかと思います。

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