第15回 萬風展 萬風賞pt.1

今回は15回記念大会ということで、新たな試みとして薄葉/大葉枠が設けられました。
万年青を初めて見る方、万年青を始めたばかりの方にも分かりやすく、楽しんで観賞してもらえたと思います。
今大会をきっかけに大葉/薄葉をメインに楽しんでいる方の出品も増えていくと万年青界全体にもっと厚みが出てくると思います。
私個人の思いとしては特に大葉の新品種、新ジャンルをもっと見てみたいです。

萬風賞「富士丸」静岡県 村松進さん
広葉縞甲獅子というありそうで少ないジャンルです。
現在の縞甲の主流が『太陽』『海吉』のような広葉ものですから、この獅子はこの手の先取りと言えそうです。 
萬風賞「剣岳」千葉県 西廣信夫さん
千代田城のような柄に白覆輪の大覆輪。さらに甲竜を現すという新しさ。
展示品全体の中でも異彩を放っていました。
萬風賞『光陽』長野県 山際幹男さん
長野県のベテラン名作者では大体の方が受賞されていましたので、山際さんは念願の初受賞となりました。
葉姿が乱れがちな本種が見事に端正に仕上がっていました。 
萬風賞『波涛』新潟県 林浩則さん
父君に負けず劣らずの名作者ですね。
各葉にしっかりと総雅糸竜を現し、ボリュームもありパーフェクトです。 
 萬風賞「外輪山の図」鹿児島県 船附正章さん
大葉の名品『外輪山』に図を現した新品種です。
葉幅も広いので図と曙斑が良い具合に共存しています。
来シーズンには登録の予定があるそうですので、腕に自信のある方は棚入れの候補におすすめです。

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