第14回 萬風賞 登録品

登録品5点から紹介します。
『文晁』 静岡県 佐口さん

超小型種のイメージでしたが葉巾広くボリューム感たっぷりでした。
葉繰りはやはり良いようで、今作で6枚も被っています。
このシルエットに本芸をしっかりと乗せた作品を見たいと思いました。

『壽冠』 香川県 森實さん

懇親会の受賞者挨拶でもおっしゃっていましたが「万葉の足あと」というブログをやられている万葉さんです。
写真で改めて見ると凄い出来ですね!

特に今年の作上がりには目を見張るものがあります。
この品種も縞(デモ)木と覆輪もので顔が変わり、それぞれに魅力のある大名品ですね。
万葉さんおめでとうございました。
『天竺』 群馬県 永井さん

この品種でこれだけの深覆輪を現した美術木はこれまで飾られたことがありませんでした。
永井さんの作風は一歩進んだ葉芸を引き出すというイメージですが、頑張ってこの葉を見る為に作ってみたいと思わせる力作でした。


『彩雲閣』 茨城県 今泉さん

この作品は園主曰く「雛壇に上がって良かった」という作品ですが、私も同感でした。
この品種でこれ以上はないであろう美術品でした。


『壽冠』 福岡県 的野さん 

今年は『壽冠』が2本入賞しました。
私は上がるべくして雛壇に上がった作品だと思っています。
なぜなら私の中で『壽冠』の最大の魅力は品格にあると考えており、無駄がなく、葉姿が締まり、葉芸が洗練されたこの作品は『壽冠』のベストコンディションに近いと思ってずっと見ていたからです。
この品種の覆輪ものにこれ以上のボリューム感や葉芸の厳しさを求める方には『巌武』を強くおすすめ致します。いずれにしても作り上げるのは至難の業だと思いますが。
以上、不定期にやってくる独り善がりの持論コーナーでした。
ちなみに萬風展の前のblogに載せたモザイク入りの写真はこの作品でした。

コメント

  1. お疲れ様でした。

    「萬風展」・・・・最高です! 久々に拝見、万年青仲間と接見出来て有意義な一日となりました。
    気持ちも新たに「根気、友絆、元気」、今年も頑張るつもりです。

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    1. S.Hさん
      今年は出品物も面白い内容でしたね。
      私も年々新しい方とお話を出来るようになってきたので嬉しく思います。
      今年も生えと来年の萬風賞を期待しております。

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  2. 大会の運営、お疲れさまでした。おかげさまで有意義な二日間をすごせました。ありがとうございました。
    こうやって解説してもらうと、萬風賞とったんだなぁ~と、実感が湧いてきますね。
    また解説してもらえるように腕を磨いときます!

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    1. 万葉さん
      今年の萬風展は交流も多く、近年で一番楽しい会でした。
      解説なんてそんなに良いものじゃないですが、好き勝手に書かせていただきました。
      受賞した後は切るか作り込むか悩みどころですね。笑

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