6月9日 武陵など

今年の萬風展にも出品した『武陵』の縞覆輪。
この時期は万年青が充実していて楽しいですね。
成長期は誰でも名作者と言いますが、秋の仕上がりはいかに。
下葉を保つためには古い根を保たせることが大事だと思いますが、夏は水管理には気を付けたいと思います。…が、中々思うようにはいかないでしょう。
この地合いが好きです。

先日、上田市の宮崎さんのお棚に伺った際、同じく『武陵』の素晴らしい木がありました。
こちらは覆輪のみですが、この深覆輪を見ると本種の良さが分かります。
元々が粗れ地なので覆輪がかかって地が浮き出ていますね。
『聖雲殿』の深覆輪があればこれに近い地合いが表現されるんだろうな、と思います。

こちらは昨年の萬風展に出品した「琴祥」の覆輪(デモ)の木です。
ちょっと覆輪が浅いか…。
まだ覆輪が完全ではないようですが、この手の品種は深覆輪じゃないと中々勝負しにくいです。完全覆輪になった時にどれだけのモノになってくれるかがこの木の勝負所でしょうか。

最後は『駿河富士』の新芽

毎年これを見る為だけに本種を作っていても良い、と思える程の美しさです。

コメント

  1. 『武陵』の地合はいいですね!
    このような生えが出来ればいいのですが現実は厳しいです。 
     
     各万年青の伸びが良くて羨ましい限り、
    こちらの外棚では少し寒いかも・・・・。

    まあ、焦らずマイペースで作をしましょう。

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    1. S.Hさん
      『武陵』はただ地合いが良いだけではなく覆輪が普段は浅く、芸をすると深くなるという様に良い働きをしているところが、狙って出来ないところですね。

      マイペースが一番ですね。
      秋には棚に合った姿になります。

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