3月31日 双天

『双天(そうてん)』
昭和60年に山田良典氏が作出。♂木は「翠汀(すいちょう)」、「新生殿」を使ったF1。
第1回の萬風展の頃は『成典』という名称だったが、第4回の萬風賞受賞の頃には天下無双からとって『双天』と名付けられた。平成17年に同氏と平野氏、庄氏、木村氏によって登録。

葉姿は腰が低く乱れることなく整い、折り下げを見せる。
葉芸としては羅紗系のほとんどの芸を見せる多芸品で、作り込むことによって始めの写真の木のように密な雅糸竜を見せ、全面を覆輪で覆う。
個人的には、この木は縞覆輪のほうが品格が出て、持ち味の紺性は薄れるが、仕上がりが良いような気がする。

俵作りの風景

とりあえず大事なものなどは従来の苔吹かしで芋吹きをやります。
「俵を作る時の固さは女性の太ももの堅さくらいだ」と母から教わりました。「別に女性じゃなくても、しかも女性でも色々あるだろ」と屁理屈を返したりもしましたが、そこが重要らしいです。笑
「砂利吹かし」「苔吹かし」
砂利吹かしは私が入園した頃から本格的に始めたので、まだ実験段階。私の作っている万年青などは全て砂利で芋吹きをするようにしています。砂利の方が がっちりした苗になると聞くので。
水苔を使った方法では、昨年『金剛鳳』の記事の時に昔ながらの箱詰めの方法を紹介しましたが、当園では俵をビニールで巻いて一つ一つ管理できる方法でやっています。
芋吹きは結局、それまでの親の作が良ければどんな方法でもほとんど吹くので、普段から芋根をしっかりと固く作ることが最重要です。

「しだれ桜」
園主が伝統園芸フェアーで買ってきました。
「しだれ桜」は曲線が柔らかいからなのか何だか色っぽいですね。
家のほうでは「ソメイヨシノ」のシーズンまであと半月くらい、「しだれ桜」でもあと一週間くらいだと思うので当園が桜前線の最先端です。
地に降ろして大きくするのもいいけど、盆栽で立派にしたら綺麗だろうなぁとも思います。

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