12月28日 楼蘭

『楼蘭(ろうらん)』
昭和52年に神奈川県の吉本氏が天賜×東海錦より作出した。
登録は平成3年同氏による。

鉢3.0号に納まるほど超小型の羅紗おもとで、葉幅がひき、左右均等な葉姿でその雪白な深覆輪から放たれる上品さは他に類を見ない。
粗れ地で葉肉が厚く、地がモクモクと盛り上がり青、縞、デモ、覆輪とどの木でも十分にその魅力は楽しめる。
第十回の萬風賞に選ばれた木はデモの木。
完全覆輪のものは至芸に近づき覆輪が深くなっても覆輪の奥にその盛り上がる地合いを感じることができる。芸としては熨斗葉そして若いうちから雅糸竜を現す。

楼蘭は実生としてできたばかりの頃、子上げが良くて親木ができなかったという。
なので本来は子上げが良い木なのだろう。
いまは同期の『壽冠』と共に銘鑑の別格稀貴品の最上位に位置しているが、いずれ増えた時には今の力和や鸞山のように横綱として全てのおもと趣味者に作られるような大銘品になるだろう。

通販カタログの作成など色々と忙しかったことと風邪などでブログの更新が遅れてしまいました。今年はこれにてブログ納めとします。
皆様良いお年をお迎え下さい。

10時頃潅水。前回は23日。
冬囲いをしたところは昨日潅水&消毒。

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