8月27日 折り熨斗、名残り雪

「折熨斗」
 萬年青図譜より
今日は『名残り雪』の検証です。
左は『折熨斗の虎』、右が『名残り雪』
葉姿は全く違います。折熨斗の虎のほうは『白牡丹』によく似ています。

まずは互いの熨斗芸。
『折熨斗の虎』

『名残り雪』

本芸は確かにほとんど同じです。葉元に近づくにつれて葉の縁が内側に折り込みます。

逆鉾芸というものがありますが、逆鉾芸は葉元が鉾の柄のように棒状になっていて、葉の途中から本場が開くので熨斗芸とは異なります。

次は当才の葉姿。
『折熨斗の虎』

『名残り雪』

折熨斗のほうは当才から熨斗芸を現しますが、名残り雪の方は真ん丸として『残雪』の当才にそっくりです。
『残雪』


最後に地合いです。
『折熨斗の虎』
名残り雪』

折熨斗のほうは光沢があり、最初にも書きましたが白牡丹のような滑らかな地合いをしていますが、名残り雪のほうは羅紗地で葉の表面にシカミというか脈があり残雪の地に似ています。

結論は出ませんが、一応こんな違いがありました。
もっとも、萬年青図譜には此の實(実)より奇態の品を生ずるとあるので、折熨斗の虎が本来のものなのかは分かりません。
折熨斗の虎は花芽がきやすいようなので、来年からはセルフで実を蒔いたり交配をしたりしてみようと思います。

名残り雪は熨斗芸以外は残雪に似ていることは確かなようです。

外気22−33℃
温室23−35℃
鉢内23−32℃
鉢内温度というのは楽鉢の鉢内温度の測定結果で、プラ鉢の方は最高、最低温度ともに楽鉢から−1℃のところで推移しています。
17時頃灌水。

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