4月19日 雪嶺

『雪嶺(せつれい)』
昭和42年の作出で作出者は不明。
山形県の豊楽園、萩原恒敏氏が平成5年に登録したもので、晃明殿型羅紗のひとつ。
葉は横に開き、葉の中程で折れる。
最高閣よりも腰が低く葉幅も広い。
写真の木は今年の萬風展で新企画出版局賞を受賞した木で、特徴も標準以上によく現していて葉数も多く素晴らしい。

外気3−21℃
温室5−19℃
鉢内6−28℃
16時頃灌水。

東信で『玉雲』の話で若い趣味者の方と話が盛り上がったので書きます。
奥谷守松氏の著書
「おもと培養必携」の371ページ
「原色おもと図鑑」の108ページ
に載っている『玉雲』の覆輪(デモ?)の写真。
作出は石渡忠太郎氏。昭和34年に完全覆輪が2カ所の棚で完成したが枯死したため、未だに覆輪の木が世に出回っておらず、多くの趣味者の方が自分の棚で完成するんじゃないかという夢を持って作っている有名な品種です。
「玉雲は覆輪が回ってみたら、だらしなかったから潰したなんて話もあるらしいよ」なんて都市伝説みたいな話を聞かせてもらったことがありますが、この写真の感じだとそんなこともなさそうです。
「原色おもと図鑑」のほうは同じページに『玉賜』も載っていますが、私が商売をできるようになるころには、歴史がありながら未だに覆輪の回っていない素晴らしい品種の覆輪の木が世に出回るようになっているのでしょうか。

コメント

  1. 玉雲の覆輪の写真を見てみたいと思っていたのでありがとうございました。さすがに貫禄がありますね。我が家のチビ玉雲は昨年1枚も葉が繰らず、芯止まりの様相を見せていましたが、このところ腰が膨らんできた気がします。当たりに期待しているところですが・・・良い結果が出ればまた報告しますね。

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  2. 万葉さん

    コメントありがとうございます。
    私も原色おもと図鑑のほうの写真は昨日気付いて急遽載せました。
    楽しみにしてます。
    一年溜めた力でいきなり覆輪の葉が繰ってくると良いですね♪
    当園で売れずに残っている味の良い玉雲、私の少ない小遣いをはたいて買ってしまおうかと模索中です。

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