2月27日 紅流し

今日は上田の実生家である湯本先生が来園されました。
色々と実生のお話を聞かせて頂いたのですが、『紅流し』の話が特に盛り上がったので、今日は『紅流し』について書こうと思います。
『紅流し』
薄葉銘鑑の最下段にその名を見ることができる、明治時代からの古い品種である。
他に類を見ないその葉芸は、背骨やしかみに鮮やかな紅色を現すというものである。
なぜこのような芸を見せるのかは分からないが、秋から冬にかけて発色することから、紅葉の一種ではないかとおっしゃる方もいる。
『根岸の松』で有名な肴舎の篠常五郎氏の萬年青図譜『煙草葉』の品種紹介の一部によると、どうやら肴舎の『大黒』という品種の実生のようである。

遺伝性があるのかは定かではないですが、実生でもかすかな発色はあると聞いたことがあります。
湯本先生はこの紅芸を獅子に出したいということを以前からおっしゃっていました。
今日のお話ではF3くらいまで改良すれば紅芸は出せると信じているとおっしゃっていました。

私も紅芸の遺伝が成功したらと考えるとワクワクしてたまりません。
今年からは無理でも近い将来、実親改良に挑戦してみたいと思っています。
私は紅芸は裏芸の一種だと思うので、背骨がないと成り立たないと考えます。
なので、目指すものは羅紗系ではないでしょう。
長寿、獅子、大葉などに紅芸を加えることができれば、、、。

外気5−8℃
温室7−12℃
鉢内8−14℃
灌水なし。

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