2月13日 天人冠

『天人冠(てんじんかん)』
330種によると昭和10年代に三重県の佐藤某氏のところで生えたとされているが、奥谷さんの本によると戦前、三河で生まれ、宝生園が買い取り、新実氏のあっせんで三重県の佐藤氏に納められ、1作後に宝生園が買い戻し、命名者である寺田純康氏に納められ、同氏の棚で増殖したとある。

葉肉が厚く、地合いには艶があり、細葉に熨斗二面を現す。
熨斗二面系によく見られる熨斗葉にビリをうつのが特徴。
葉姿は襟合わせが良く、横に開き折り下げも良い。

総雅糸竜を現す品種は、覆輪が全面を覆う姿に変化していく様に華があって楽しいのだが、熨斗二面だけの品種には何か独特の趣きがあり、輪郭も鮮明に見れるし、眺めるほどに味わいが深くなっていくので面白い。

外気△1−5℃
温室2−13℃
鉢内4−13℃
灌水なし。明日灌水予定。

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