9月16日 千代田城、鶴裳


『千代田城』と『鶴裳(かくしょう)』です。

鶴裳は明治17年ごろ、長野県北佐久郡で『大象観』の実生として生えたとされています。
これの紺覆輪が白覆輪に転覆したものが『千代田鶴』という品種になります。

両種ともに緑の部分が白みがかった紺地をしており、恐らくは何らかの突然変異でこのような色合いになったのでしょう。
なので、いくら鶴裳と同じように大象観に実を付けて蒔いてもこのような色合いの実生は生えないと思います。
それでも、なんとかこの色合いを実生で生み出す方法が見つかれば、何か大きな流行が巻き起こるのではないかと思い、今年の交配シーズンに大象観の縞に千代田系の獅子の花粉を交配してみました。
なぜ千代田系の花粉を使ったかというと、園主のブログにある『(仮)白鷺城(しらさぎじょう)』は千代田系の実親から変化したものだということ、続原色おもと図鑑によると千代田城は昭和36年5月に千代田実生の根変わりの一種として求められたものだということから、千代田斑系とこの色合いの変化には何か密接な関係があるのではないかと思ったからです。

まあ、そんなことを言ってもまず生えないでしょうが、これからも実験的に鶴裳や千代田城、大象観などに色々な斑物の花粉を交配してみて、このような色合いの実生を生やしてみたいです。

一般的に言われる千代田城は、大象観からの突然変異によるもので、園主がその現場を写真で写したものがこれです。
キーポイントは大象観と千代田系ですね。
それにしても、この変化はアルビノとは違うだろうし•••万年青とは本当に不思議な植物です。

室内気温16−24℃
鉢内温度16−26℃
16時頃灌水。

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