8月29日 最晃閣


写真は晃明殿型羅紗実生といわれる万年青の代表的な品種で、昭和39年に全国の趣味者から名前を募集して『最晃閣』の名がつけられたという逸話を持つ大銘品です。
白い深覆輪に縞甲のような雅糸竜を現し、中立ち葉で葉先が尖り、上品な姿をしています。
交配は大宝×晃明殿と言われていて、晃明殿の血が入っていることは姿から見ても確実です。
覆輪が回った当初は、現在の価値にして…な、なんと!!300万円近くの値が付けられたらしいです!!!
生え3才の時に2本の子を上げたと言うほど子上げが良く、芋も丈夫なので今は誰でも手に入れて作ることができます。

万年青の値段は、数が増えると需要が足りて少なくなるから安くなるのであって、これは安いから駄目だ、と言うことは全くありません。
安い万年青でも、かつてはその時代を彩ってきたような銘品が沢山あり、それらをしっかりと作り込むことで、今流行っているような高価な万年青をも凌ぐような芸を見せるところがまた万年青の面白いところですね。

室内気温21−27℃
鉢内温度20−25℃
灌水はカラカラに乾いていたところだけ17時頃遣った。

コメント